少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№169📕日本にサイが闊歩していた熱帯の時代

お元気ですか。少年シニアです。

日本人ですから、日本列島がどのようにしてできたのか大変興味があります。

日本の地形は、ユーラシア大陸の東端からもぎとられた部分とプレートが沈み込む

際に堆積された付加体によって作り上げられているそうですが、いろいろ調べてみる

と、かなり複雑な過程を経て現在の日本に到ってるようです。

日本列島ものがたり (1978年)

日本列島ものがたり (1978年)

 

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 実は新生代第三紀(約6500〜2600万年前)の日本は、ハワイさながらの熱帯の気候だったそうです。日本はまだユーラシア大陸の一部でしたが、大陸内部が乾燥気候であったのにひきかえ、日本の位置にあたる沿岸部分はかなりのむし暑さでした。

どうしてそんなことがわかるかというと、それはこの時代から出土する化石でわかるのです。植物では、ヤシの仲間のニッポンサバリテスやニッポンバショウが茂り、スズカケやケヤキ・ハスなどの化石が発見されています。また石狩や筑豊炭田に埋蔵された石炭の材料は、この時期に繁っていた被子植物だそうです。

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 そして海には、現在は南洋の海にだけ浮かぶオウムガイの一種であるブルチュルオウムガイが北海道の海まで日本の全域に住んでいました。軟体動物としては、現在オーストラリアにしか住んでいないピカリア貝の1種であるヤベピカリアのほか、多くの二枚貝が棲息していました。

「ヤベビカリア」の画像検索結果(ピカリア:ウィキペディアより)

大陸では、ツノがないサイ、サイ・ワタナベアミノドンや、カバやイノシシの近縁、アントラコテリウムと言われるサイほどの大きさの動物も棲息していました。いずれにしても、今の日本の気象とは相当異なる様相だったのです。

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 その後、様々な造山活動やプレート運動によって、日本列島の土台となる部分は大陸からはぎとられ、そこに海水が入り込み小さな孤島になり、またそれが離れたりくっついたり、更にプレートが沈み込む際に堆積される付加体がくっついたりして、次第に現在のような地形となっていったようです。

そして決定的だったのは日本海が誕生したこと。日本海が誕生したことにより,大陸から切り離され、東西南北広がった領土・領海の中で、世界でもまれな多様な植物相や、固有種の生き物(約130種)が棲息するようになったのです。

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 こうした多様性は、日本がずっと大陸から分断されていたわけでなく、その時々の気候により大陸とくっついたり離れたりしていたことによるものだそうです。(氷河期が終わる1万年ほど前には、北海道は大陸と陸橋でつながっていました)。

そのため、固有種のパラダイスと言われる完全な孤島「ガラバゴス諸島」よりも,わが日本の方が固有種は多いそうです。

こうして見ると、いまわれわれが住む国土は固定されたものではなく、その時々で形をかえ、生物に影響を与え今に至ったことがわかります。もちろんその時間は気が遠くなるほど長いものではありますが、これからも万物は流転し形をかえ、その壮大なドラマを続けていくことでしょう。

 

 ↓ 2:40に本文でも紹介したワタナベサイが登場します。

       こちらで紹介されている絶滅は大半が人間によってもたされたものでしょう。


日本の絶滅動物 画像集