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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№168📕象から学ぶ大型のメリット・デメリット

お元気ですか。少年シニアです。

前回、哺乳類の大型化に言及しましたが、象の祖先と言われる「パレオマストドン」

を例にしてそのことを考えていきたいと思います。

へんな古代生物

へんな古代生物

 

                                       🐘    🐘    🐘    🐘

 パレオマストドンは象の祖先ですが、体長は約2メートルとまだまだ小ぶりで鼻の長さも今の象に比べるとかなり短いです。牙も生えてはいるもののこれもそんな迫力を感じません。彼らは約3500万年前、アフリカの水辺近くに棲息したと言われています。

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ただ体長2メートルと言っても、まだまだ肉食獣も大型化していない中で、そう脅威となる天敵は存在していなかったでしょう。また、当時アフリカとユーラシア大陸は物理的につながっておらず、閉ざされたアフリカ大陸の中でゆっくりと繁栄していくことが可能だったのでしょう。

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 競争状態が薄く脅威がなければ、一般的には生き物は大型化すると言われています。パレオマストドンは大型化する中で足も長くなりましたが、その一方で一番大切な水をどうやって飲むかというやっかいな課題に直面しました。口の位置が高くなると、水が飲みにくいのです。こうした問題に直面したのは象の祖先だけじゃありません。馬やキリンの祖先も同様の問題に直面しました。

馬やキリンなどは、大型化する中で、首の長いものが食糧や水の確保という生存面で欠かせない機能面で有利となり、その方向で進化していきました。

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しかし象の祖先は違いました。鼻を長くすることでその問題をクリアしたのです、鼻は水を吸引する機能をはたし、鼻の長いものが生存面で有利となり、その方向で進化していきます。こうして次第に長鼻目の名相応しい今の姿に変わっていったのです。

また大型化したことで水分の蒸発量も尋常ではなくこの点も、大きな課題でした。それで、象は身体の到るところに深いしわをもつことで身体の表面積を大きくし、水分の蒸発を防ぎました。

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 ただ、象はこの大きさゆえ食べ物の確保が急務となります。食べる量も尋常ではなく今の象も1日100㌔摂取するそうです。そのため大きな気候変動がおきて、植物の生態系に大きな変化が生じると餌の確保が困難となり、象もその生を維持できないのです。そのため長鼻目の動物は数多く絶滅しています。ナウマン象やマンモスもそうした形で絶滅し進化のいきづまりの動物になってしまいました。

また、前回のブログでも指摘しましたが、人類の誕生がこれら絶滅した象にも及んできます。人類は次第に群れを形成し道具を開発する中で、これらの大型の生き物を貴重な食糧源としてとらえ、狩りをするようになったからです。ぞの目だった姿が仇になったのです。

 

象の世界を知ってしまうと、声を大にして「大きいことはいいことだ」となかなか言えない現状があるようです。

 


たけしの万物創世紀「ゾウ 」