読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№151📕育児を進化させた哺乳類の戦略

 お元気ですか。少年シニアです。

 前回で恐竜が食物連鎖の頂点にあった中生代を終えて、いよいよ哺乳類が台頭する

新生代の古第三紀時代(約6600〜2300万年前)を勉強して行きたいと思います。

哺乳類誕生 乳の獲得と進化の謎 (ブルーバックス)

哺乳類誕生 乳の獲得と進化の謎 (ブルーバックス)

 

                🐁    🐏    🐆    🐳 

    哺乳類は文字通り子に乳を与える動物ですが、最初から乳頭や乳房があったわけではありません。哺乳類のルーツは約2億5千万年前の哺乳類型爬虫類のキノドン類と言われていますが、キノドン類には乳はなく子は皮膚からの分泌物をなめていました。

また哺乳類で特異な存在で約1億5千万年前に誕生したカモノハシも乳頭と乳房はなく、乳区が腹部に一対存在しこの部分から染みだしたクリーム状の乳が毛の密集部に集まり、それを子がなめるという最も原始的な哺乳様式でした。ただ、カモノハシの場合、乳腺が存在していたことから卵生ですが、哺乳類の単孔類に分類されました。

                🐁    🐏    🐆    🐳 

 その後、カンガルーに代表される有袋類が誕生します。有袋類胎盤が不完全で未熟児状態での出産となりますが、母親は出産に先立ち舌で育児嚢までの道をつくり、子はそこを通り育児嚢に入り乳頭に吸い付きます。

現存する有袋類は少数ですが、かつてはオーストラリアのみならず北米や南米でも多く存在しており、当時は決して少数派ではありませんでした、

            🐁    🐏    🐆    🐳 

 しかし、ほどなく哺乳類の中から胎盤をもつ有胎盤類が登場します。(我々人類も有胎盤類のグループに属します)

胎盤の役割としては妊娠の維持および出産後の乳の保証があります。有胎盤類では妊娠すると体重は増加し脂肪が蓄積されます。脂肪の蓄積により胎児および乳児は確実に栄養の供給をうけることができます。胎盤は出産によって役目を終え後産として排出されます。

胎盤をもつことで出産・育児が安定したことが生存競争において有利に働き、有胎盤類が次第に有袋類を圧倒していき有袋類の生息領域は絞られていきました。

            🐁    🐏    🐆    🐳          

 さて哺乳類の強みは何といっても生まれた直後から母乳が与えられることでしょう。哺乳類以外の赤ちゃんは、親から直接餌を与えらえるか、生まれた早々、親の姿は近くになく自力で餌を見つけなければなりません。親が子供の分まで餌をとってくることは、なかなか大変なことですし、ましてや親が近くにいないと、当然生存率は低くなります。

その点、哺乳類の赤ちゃんは母親さえ飢えなければ、母乳により栄養を得ることができます。また種によっては群れを形成し、より生存基盤を安定させます。

            🐁    🐏    🐆    🐳 

 こうして見ていくと、進化というのは子育て方法の発展の歴史であることがわかります。近年保育園不足の問題が叫ばれていますが、出産・育児基盤の不安定化は人類にとって最大のリスクであり、クリアすべき最重要課題と言えるでしょう。

 

 単孔類の特集、野生のカモノハシやハリモグラが登場、なかなか興味深い内容です。

      かなり長いので好きなところからご覧ください。(カモノハシ4:35〜 ハリモグラ26:45〜)


たけしの万物創世紀「単孔類(カモノハシ・ハリモグラ)」