少年シニア 55歳から学ぶ理科

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№149📕恐竜絶滅論争のゆくえ

お元気ですか。少年シニアです。

いまこうして人類が地球で我が物顔にふるまっているのは、約6500万年前に 当時地球

食物連鎖の頂点にいた恐竜が絶滅したからと言われています。

ではどうして恐竜は絶滅してしまったのでしょうか。

決着! 恐竜絶滅論争 (岩波科学ライブラリー)

決着! 恐竜絶滅論争 (岩波科学ライブラリー)

 

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  約46億年の地球の歴史の中で、ほとんどの生物が死に絶えるレベルの大量絶滅は5回起きたと言われています。その最後の大量絶滅が「白亜紀の大量絶滅」で、恐竜もこの時に絶滅しました。地球環境が激変し、恐竜だけでなく殆どの生き物が死に絶えたと言います。約3億年近く生存していたアンモナイトも絶滅しました。

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 なぜ地球環境が激変したのでしょうか。大量絶滅を引き起こした原因は何だったのでしょうか。多くの科学者がこの謎に挑戦し「火山の大噴火」「小惑星の落下」「磁場の異変」等、様々な説が提示されました。ただいずれも決定的な証拠が不足していました。

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 諸説の中で最も有力なのは、1980年6月アルバレス親子が提示した「小惑星落下説」でした。彼らが注目したのは「イリジウム」という元素。イリジウムは地球外からやってくる隕石などには含まれていますが、地球上にはほとんど存在しません。そのイリジウムの濃度が、絶滅期以前と以後の境界線のいくつかの地層で異常に高かったのです。

彼らの言によれば、直径10〜15㌔の小惑星の衝突で大量の塵が放出され太陽光を数年間にわたって遮断し、寒冷化が急速に進み、生命の基盤をなす光合成生物の活動がとまり、このことで草食動物・肉食動物の連鎖的な絶滅につながったというのです。

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 その11年後、1991年にメキシコ湾周辺にあるユカタン半島北端の地下に埋没していた隕石の衝突が原因と思われる直径180㌔にも及ぶ巨大クレーターが発見されたことで、「小惑星落下説」は、より科学者の支持を得て、これが学会での定説となりました。

しかし、著者によれば、この小惑星落下説に納得できない科学者もいて、定説が覆ることを期待して、「小惑星落下説」はまだ確定した説ではないとして新たな説を積極的にとりあげるマスコミも散見されたようです。

納得しない科学者の多くは、小惑星が落下し地球環境に大きな変化をもたらしたことは認めつつ、それだけでは大量絶滅はせず、火山爆発を含めた様々な漸進的な地球環境の変化が絡み合って大量絶滅に到ったとする考えをしめしました。

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 そこで再び白亜紀の大量絶滅の原因が曖昧になりかかってきたことに業を煮やした科学者たち(本書の著者も含む)が、より多角的な角度から小惑星落下説を証明するデータをそろえ、2010年に論文を科学誌「サイエンス」に公表しました。

この論文は学会でもより多くの支持を得て、今回の論文で論争の決着はついたとの見方が大勢をしめました。

本論文では、大量絶滅とは言え何故一部の哺乳類や昆虫、ワニやカメは絶滅を逃れることができたのかも示されていますが、その話は次回に。

 

↓ まだまだ研究は続き、より新たな事実が発見されることが期待できそうです


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