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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№134📕恐竜も手が出せなかった海の支配者達

ジュラ紀

 お元気ですか。少年シニアです。

今さらというか やっとというか、少年少女向けの「恐竜図鑑」を買いました。

書店には、学研・小学館講談社と並んでいましたが、子どもの頃の条件反射か、

「科学と言えば学研」ということで、こちらを選びました。

上製本仕上げでDVDもついて2000円なら安いんじゃないでしょうか。

恐竜 (学研の図鑑LIVE(ライブ))

恐竜 (学研の図鑑LIVE(ライブ))

 

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 最近の恐竜本の特徴としては、恐竜だけをクローズアップするのではなく、近縁の翼竜や魚竜も含めた古生物や、恐竜が登場するまでの地球の歴史や当時の気候や大陸の位置など恐竜を取り巻く環境をきちっと解説していることがあげられます。

また近年の新たな化石の発見を通した新事実や争点なども取り上げています。DVDもいま話題の羽毛恐竜をとりあげていました。

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 ジュラ紀は恐竜の時代ですが、恐竜がどうしても進出できなかった領域があります。

それは海。海の世界は、以前からの支配者である鮫がまだ健在でした。その上、魚竜や首長竜などの海生爬虫類がどんどん大型化し10m以上のものが、急増していきます。

通常の硬骨魚類でも 尾ひれだけで3m,体長は20㍍の魚が存在していたというから驚きです。身体の大型化の流れは、何も恐竜に限ったことではなかったのです。

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その中で、興味深いのが海生爬虫類である魚竜の姿です。まさにその形は、あるものは魚に、あるものはイルカやイッカクなどによく似た流線型になっているのです。知らない人は、この姿をみてよもや爬虫類とは思わないでしょう。

同様の環境にいると生物の形は似てきます。とりわけ海を泳ぐという物理的制約が強い環境下では、生存できる形は限られてくるんですね。(これを収斂化といいます)

そして更に面白いのは魚竜が卵ではなく、こどもの形で出産していたということです。正確に言えば、身体の中で卵をかえして、こどもの形で産む「卵胎生」です。このことは、母親の腹の部分にたくさんの子供がいる魚竜の化石であきらかになりました。

魚竜はどの爬虫類よりも哺乳類に近い存在だったのかもしれません。

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 ただイルカと違うのは、イルカが暗い海の中を視覚ではなく聴覚を発達させコミュニケ―ションをとったり敵を察知したりしたのに対し、魚竜は目を大きくして視覚を強化したことです。

例えば、体長6㍍のオフタルモサウルスは、直径23cmもの目をもっていました。馬の目の直径が4〜5cmほどですから、その大きさがわかります。これは身体と比べて巨大な目をもつイカや魚の戦略と近く、魚竜は、哺乳類・魚類の特性を上手に使い分ける大変器用な海生爬虫類だったんですね。

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 魚竜はジュラ紀で大繁栄しますが、次第に多様性を失い、次の白亜紀では次第に首長竜にその座を追われるようになります。海という物理的制約が大きい世界で、身体の進化が行きつくところまでいってしまったようです。多様性が乏しいことは、大きな環境変化が起きたときに不利に働きます。

9000万年前 激しい火山活動により多くの生物が死に絶えましたが、魚竜たちもこの時期に絶滅しました。恐竜が絶滅する2500万年前のことでした。

 

 


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