少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№131 翼は最初から飛ぶためにあったのか?

お元気ですか。少年シニアです。

鳥の羽根や翼は飛ぶために発生した。そんなこと当たり前と思われそうですが

どうもことはそう単純ではなさそうです。

そして恐竜は鳥になった: 最新研究で迫る進化の謎

そして恐竜は鳥になった: 最新研究で迫る進化の謎

 

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 恐竜の中に羽毛をもつものがいたことは前回お話しましたが、もともと羽毛は、身体の小さな恐竜が保温のために備わったのだとされていました。身体の表面積が小さいと冷めやすいのは、風呂とコーヒーのどちらが冷めやすいかを考えれば理解できます。

ところが、その後、体長が10メートルを超すような大型の恐竜の化石からも羽毛が確認され、この保温説への疑惑が生じます。鳥と恐竜との関係は一筋縄ではいきません。

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 そして翼ですが、こちらも本書では飛翔目的も含め4つの説が提示され、必ずしも飛翔だけのために進化したわけでない可能性が示唆されています。残る3つの説とは・・

 1.襲ってくる者へ攻撃・反撃する武器として発達させたという所謂「ハエ叩き」説。

2.地上走行時のバランスをとるために進化したという説。

  これは、ダチョウやペンギ ンなど飛ばない鳥をなどでよく見られます。

3.異性へのアピールのため、また産卵後、翼を広げて卵を温めるなどの繁殖活動のプ

  ロセスの中で進化したという説。

  著者は、オル二トミムスという翼をもつ鳥に近い恐竜が、幼児期には翼をもっていないことを指摘して、三つ目のアピール・産卵説が最も有力ではないかと記しています。ただ、どの説にしても、それらが飛翔・滑空している間に、飛ぶことが最重要なことに変化していく中で、次第に飛ぶことに最もふさわしいカタチに変化させていったのは間違いないでしょう。

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白亜紀前期の空を我が物顔で飛んでいた「ミクロラプトルーグイ」は、前肢のみならず、後肢にも翼をもち、現在の鳥のように風切り羽ももっていたそうです。そのため、翼竜のように単に滑空するだけでなく、コントロールしながら飛翔できたのではないかと言われています。

歯も喪失し現在のようにくちばしを使って食事していたということで、こうした恐竜の例からも、次第に鳥の体型へと進化していったものが現れだします。

 

⇩  ミクロラプトルCG画像をお楽しみください。


Flying Microraptor - Planet Dinosaur - Episode 2 ...

 

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 なお最古の鳥と言われる始祖鳥の脳の容量を調査したところ、鳥類と比較すると3分の1〜5分の1ですが、爬虫類と比べると約3倍ぐらいだったそうです。また空中で安定した姿勢をとる必要がある鳥類は概ね視覚神経と三半規管が発達していますが、始祖鳥の化石を調べた結果、同様の傾向が見られたそうです。

こうしたことから始祖鳥は、鳥と恐竜をつなぐミッシングリンクであるとされるわけですが、始祖鳥以降の鳥が、むしろ爬虫類に近い原始的なものがあるなど、その流れに矛盾点もあるということで、まだまだこの問題については解明が必要な材料が更に求められているようです。