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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№129📕凄いシロアリのお話 続編

お元気ですか。少年シニアです。

シロアリの摩訶不思議さの魅力に憑りつかれたので、今回もシロアリのお話です。

シロアリの魅力は何と言ってもその組織的・戦略的な生き方です。

シロアリ――女王様、その手がありましたか! (岩波科学ライブラリー 〈生きもの〉)

シロアリ――女王様、その手がありましたか! (岩波科学ライブラリー 〈生きもの〉)

 

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    前回のブログで、シロアリはアリとは異なり王と女王による男女共同参画社会であることを記しました。

実はシロアリの王は、なかなかの強者で長いもので30年も生きるものもいるそうです。そして、女王以外の二次女王という、女王が単為生殖して産んだ二次女王とハーレムを形成しています。

二次女王は王女が老化などで弱り、その役目を終えた時に、女王となる候補の雌です。なぜ交配で生まれた子ではなく、女王単独で産んだ子を二次女王にするのでしょうか。

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 女王は、自分の遺伝子だけをもつ可愛い可愛い分身に、女王の後継者になってほしいようです。有性生殖で産まれた子は、王の遺伝子がまじってしまうので、彼らに女王を継がせるのは、真っ平ご免というわけなのでしょう。

それでは王との有性生殖で産まれた子には、何をさせるのか。それは、女王や卵の世話をするワーカーとしての役割を与えるというのです。恐るべし女王の繁殖戦略。

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 しかし、その女王として安泰の身ではありません。高齢化して老化が進んで繁殖能力が落ちれば生きながらにして、ワーカーや二次女王など自分の子供たちに食べられ、こどもの栄養となるのです。

女王もシロアリ社会の掟に従って生きるひとつのピースにすぎないのでしょうか。

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 繁殖戦略とともに関心させられるのは、外部環境の徹底利用です。これは人類の最も得意とするところですが、シロアリも負けていません。

例えばシロアリの中には、農業をするシロアリがいます。お目当てはキノコです。7㍍ものシロアリ塚の上部には穴があけられ、煙突の役目をはたしていて、内部の通気性は抜群らしく温度もキノコの成長に最適な温度と二酸化炭素濃度が維持されているいて、安定的な栄養源を確保しています。

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 そして、もう一つが微生物の有効利用です。草や木を食べるシロアリにとって、セルロースを分解してくれる微生物との共生は欠かせません。ただ、一つ間違えば病原菌を持ち運ぶ微生物は、シロアリに大きな害をもたらす可能性もあるため、極めて慎重につきあう微生物をチョイスしなければなりません。

微生物の効能については、先般のノーベル賞をとられた大村教授の研究でも証明済みですが、シロアリはその昔から、そのことを熟知して微生物との関係を築きあげてみたのでしょう。

やはりシロアリ恐るべしという結論にあいなりました。