少年シニア 55歳から学ぶ理科

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№126📕恐竜同様環境を味方につけ繁栄したソテツ

 お元気ですか。少年シニアです。

恐竜が闊歩していたジュラ紀の森はどんな景観だったのでしょうか。

シダ類が中心だった古生代とはかなり違った景観だったでしょう。

まだ被子植物の姿は見あたりません。

ジュラ紀に最も繁栄したのは、裸子植物のソテツ類だと言われています。

これにイチョウやスギ・ヒノキ・マツといった針葉樹が彩を添えます。

シダ類は徐々に中心的な存在から脇役になっていきます。

今回は、ジュラ紀植物相の中心的存在だったソテツについてのお話をしましょう。

蘇鉄のすべて

蘇鉄のすべて

 

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 ソテツは何故、蘇鉄と書くのか。樹勢が衰えた時に鉄の釘を幹に打ち込むと再生するところからきているという説があるそうです。

熱帯から亜熱帯地域に分布し、日本国内の野生ソテツの北限は鹿児島県・宮崎県の南端になります。そう言えば、以前鹿児島に出張した際、空港から市内に向かうとき、ソテツを見かけました。南国ムードが醸し出され、本州南端に来たんだなという感慨をもったことを思い出しました。

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  さて、ソテツは何故ジュラ紀に大繁栄したのでしょう。それは三畳紀からジュラ紀にかけて地球をとりまく環境が大きく変わったからだと思われます。

ジュラ紀は、超大陸パンゲアが分裂を始め、乾燥した天候から多湿多温の天候に変わっていった時代です。この変化が、ソテツの成長の後押しをしたのでしょう。二酸化炭素も上昇し温暖化が進む中で、小葉で葉先が細く尖っているソテツは、過度な光合成を避け、効率よく二酸化炭素を吸収していったでしょう。(光合成もし過ぎると植物本体の大きな負担になる)

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 恐竜にとってソテツは大切な主食でした。白亜紀末隕石の落下によって壊滅的な環境破壊が生じたときに、ソテツも大打撃を受けたはずです。ソテツを主食とする草食恐竜には大打撃で、飢えによって死に絶えます。草食動物の死は当然肉食獣の死も意味します。このような負の連鎖が恐竜に限らず、多くの生物に試練を与えたのでした。

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 ジュラ紀の食性を支えたソテツですが、今もソテツは大きな役割をもっています。とりわけ南国の人々の生活には欠かせぬ存在です。

 ある時は、防風や防潮垣として災害から人を守り、ある時は、婦人病の内服液や外傷の治療用として、ある時は、食用(種子に有毒な成分があるので、時間をかけて充分に水に晒し発酵させ乾燥するなどの処理をする)として重用されているということです。

そうしたことから島の唄にも ソテツがよく登場します。ソテツは南国の人達にとって、単なる植物ではなく風土そのものなのでしょう。

 

⇓ 昭和38年紅白歌合戦から 私5歳でしたが、この唄は記憶にあります


島のブルース 三沢あけみ - YouTube