少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№124📕2億年前から強者を悩ませた蚊の一刺し

 お元気ですか。少年シニアです。

今回からジュラ紀(約2〜1.45億年前)の地球に想いを馳せたいと思います。

ジュラ紀は、恐竜が有力な生物群の一つから、最強の捕食者に格上げした時代でした

が、その恐竜も苦労した生き物がいます。 それは「蚊」。

スピルバーグが製作した映画「ジェラシックパーク」では、琥珀に閉じ込められた蚊が

吸った恐竜の血からDNAを取り出し、恐竜を再生させるという設定がありました。

蚊の最古の化石は、ジュラ紀の約1億7千万年前の地層から出土しているので、ジュラ

紀に蚊が存在していたことは間違いありません。当然、恐竜の血も蚊は吸っていたで

しょうから、なかなか面白い発想です。

蚊の科学 (おもしろサイエンス)

蚊の科学 (おもしろサイエンス)

 

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 本書に「蚊」の言葉の由来が記されていましたが、「か」は「かむ」というところからきていて、人の肌を指す虫は全て「か」と呼んでいたようです。

それでは漢字で何故「蚊」と書くのか?。文字通り 虫がブーンと言って飛んでくるからということですが、本当なんでしょうか。なかなか面白い。

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 蚊はなぜ生き物の血を吸うのか。それは蚊の生殖に大きくかかわっています。蚊は少しの水があれば、そこに卵を産みつけると言いますが、単に水道水をバケツにいれておけばボウフラが沸いてくるかというと、そう単純なものではないらしい。有機物の豊かな水が必要なのです。従って、蚊はかなり慎重に水の周囲をまわって、卵を産みつけるのに相応しい水かどうかを品定めするそうで、OKとなれば、卵をうみつけます。

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 産卵前後、蚊の雌は、栄養を確保するため、他の生物から血を吸い取ります。従って血を吸うのは雌だけです。彼女たちは炭酸ガスの匂いを感知すると、そこに生物の存在をかぎ取って、獲物に接近し自分の身体と同じくらいの重さの血を吸いとります。

卵は血を吸った雌の身体で成長し産み落とされますが、蚊は交尾で得た精子を身体にためておくことができるので、その後も数度産卵します。その間も血を吸い取って栄養を補充していくわけです。

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 血を吸う蚊の戦略は用意周到で、吸う対象に気づかれずに身体に乗っかかり、さされた瞬間がわからないようにします。刺されたかゆみを感じるまでに3分くらいかかると言われています。その間は蚊はゆっくり血をすいとることができるのです。

血を吸いとる対象もきっちり選択します。まずは汗の多い人。汗に含まれる乳酸が大好きなのです。体温の高い人も好きだそうです。あと根拠がよくわからないのですが、O型の人も蚊にさされやすいそうです。どうしてなんでしょう?

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 蚊を甘くみるのは危険です。蚊はデング熱西ナイル熱マラリヤなどが、蚊の媒介によって引き起こされ世界で多くの人が命を失っています。ジュラ紀の時代にも蚊によって命を落とした生き物も相当いたはずです。

だからこそ、今後も蚊の生態をもっと研究して、蚊を撃退する有効な手段を考えなければならないでしょう。

 

↓これを見ると蚊が自分と同じくらいの重さの血を吸うことがわかります。

 不快と感じる方もいらしゃると思いますので、各自のご判断でご覧ください。


蚊が人の血を吸ってお腹に血がたまっていく映像 - YouTube