少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№121📕恐竜と間違われる翼竜・魚竜

お元気ですか。

古生物学という既に絶滅した生き物を研究する学問があります。よく考えれば

生命が誕生して約40億年という長さですから、現在生きている生物よりも、遥かに

多くの生き物が絶滅したに違いない。そして古生物学にとって最も重要なのは、

化石の発掘であり、そこから生き物の形態を類推して立体構造化していくこと、

そしてそれをもとにビジュアル化して皆の前に提示すること。

本書の著者は、まさにプロ中のプロであり、それもわかりやすくユーモラスに提示

してくれるイラストレーターです。

古世界の住人

古世界の住人

 

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 さて三畳紀は、恐竜が誕生した時代として有名ですが、ここで忘れてはならないのが、恐竜以外の爬虫類の驚くべき進化の様です。

この時代にカメやワニの祖先が活躍したのは、このブログでも紹介した通りですが、さらに爬虫類は、空の世界においては「翼竜」、海の世界においては「魚竜」「首長竜」と、陸・空・海の三界における支配を確実なものにしょうと試みました。

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ますは約1億年半にもわたって空を支配した翼竜、本書ではユーディモルフオドンという1mほどの体長のものがイラストで紹介されています。

この名前は「真の2種類の歯」という意味で文字通り、口の先端にある長くて鋭い歯で水面から魚を捕まえ、顎の奥の鋭いギザギザの歯でゆっくりと味わっていたようです。翼竜が飛ぶ翼は、鳥類指のように前肢が進化したのではなく、長く伸びた薬指に翼がつくという何とも奇怪なものでした。

しかし、この翼竜も恐竜同様大型化の道を歩み、約8500万年前の白亜紀には、体長12mのものまで登場します。しかし、こちらの体重は、70〜80㌔に満たず、その大きさでも飛行することを達成したのです。

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一方、海の方は「魚竜」という形で進化していました。哺乳類の中でクジラの祖先が海に戻って進化をとげたように、爬虫類でも海に戻るものがあらわれてきたのです。

その中でもショニサウルスは、何と体長15mという巨大な身体で、海の王者である鮫をも恐れさせたと言います。本書のイラストでみると形もクジラやイルカ同様流線型をしていて見間違うほどです。流線型は少しでも水の抵抗を和らげる中での進化ですが、こうしてみると、生物の形というのは存外大きな制約があって、同じ条件だと収斂していくことがわかります。残る首長竜については次回のブログでご紹介したいと思います。

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 本書の素晴らしいところは、ユーモアに溢れている所です。実は本書の中に著者が勝手に創り出したフィクション古生物が登場するので、安心して読んでられないのです。たとえば三畳紀の古生物の欄でいきなり登場する「ポリデントサウルス」。こちら説明によれば上顎と歯が離れているという何とも妙ちくりんな爬虫類です。

そんな風変りな生き物がいたっけかと思ったら、入れ歯=ポリデントをもじったものでフィクションの生き物でした。でもこういうユーモアセンスは理科、とりわけ生物の勉強には必要だと思います。太古の時代に想いを馳せたり、超未来の世界を予想してみたりするのは、柔らかい頭が必要です。

だからこそ、ユーモアのセンスはこの世界には欠かせないのです。

 

  ⇩こういう映像をみるとやはりナショジオは凄いと思います


【ナショジオDVD】フライング・モンスター - YouTube

 

ケツァルコアトルス自体は、白亜紀の生き物ですが、翼竜についての全体像が

わかるので、興味のある方はご覧ください。


謎の古代翼竜ケツァルコアトルス - YouTube