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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№118📕いま二ホンウナギが危ない 

お元気ですか。少年シニアです。

全国列島到る所「猛暑」に見舞われ、すでに夏バテの方もいらっしゃるのでは。

こんなに日には、「蒲焼」でも食べて精をつけてと行きたいところですが、

実は二ホンウナギは今やパンダ並みの絶滅状態にあると言います。

これは、ウナギの生態をもっと研究して絶滅を阻止なければというわけですが、

このウナギの祖先は、約2億年前の三畳紀末までに遡ることがわかっています

ウナギ 大回遊の謎 (PHPサイエンス・ワールド新書)

ウナギ 大回遊の謎 (PHPサイエンス・ワールド新書)

 

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 ウナギは、川で繁殖し川で育つ淡水魚だと思っていたのですが、産卵は海でするんですね。それもかなり南下してフィリピンとグアムの中間にある西マリアナ海嶺近くで産卵するということが、5年ほど前にようやく明らかになったそうです。

卵から孵化した稚魚は、海流に乗りながら日本や中国の川に北上、そこを住処に成長、そして今度は、産卵のため川を離れ再び数千㌔も離れた南の海にむかっていくのです。

 鮭のように海で育った成魚が 自分が産まれた川の上流で産卵するという話は聞いたことがありますが、ウナギの場合は逆ルートをたどるわけですね。

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 それでは、何故、産卵場所と育つ場所が異なるのか。それもなぜそんな遠くまで回遊するのか。この点がまだ明らかになっていないというのです。

 本書の著者でウナギの第一人者の塚本博士によれば、三畳紀に出現したムカシウナギが進化し、現在のウナギの直接的な祖先になったのが約1億年前、そのときの産卵場所は熱帯の海で当初は、その近くの大陸の川へと回遊していたのが、様々な環境変化によって温帯地域までその回遊範囲を広げざるをえなかったのではということでした。

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 稚魚が海流を漂うのはそんなに大変なことではないのかも知れませんが、それにしても数千㌔も旅し、それを往復するというのは凄いことですね。これだけ海が広いのだから、適当な産卵場所は結構あると思うのですが、大古の故郷である熱帯の産卵に拘るのは、ウナギは我々が考えている以上にデリケートで頑ななところがあるのかもしれません。

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 なおウナギの絶滅阻止に関しては、何といっても乱獲をやめ川をウナギにとって住みやすい環境にしてあげること。そして卵からの完全養殖を軌道にのせ、天然のウナギは故郷の海に戻してあげることに尽きるのだそうです。

これだけ食べているにも拘らず、実はその生態が殆どわかっておらず、謎がまだまだ多い、我々はもう少し友人を知る必要がありそうです。

2億年にわたるウナギの生命誌を途絶えさせるわけにはいきません。