読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№117📕自然の伝道者 カマキリが歩む道

お元気ですか。少年シニアです。

前回ご紹介したカメムシ目と同様、ペルム紀の大量絶滅を乗り越えた昆虫の中に

カマキリ目があります。カマキリはあの独特の風貌から独自の進化をしてきたのでは

ないかと思っていました。しいてあげればバッタに近い生き物だと思っていたのです

が、何とゴキブリやシロアリの近縁なのだそうです。

花になったカマキリ (ドキュメント地球のなかまたち)
 

                     🐝                                 

 前回、ツノゼミの様々な擬態についてご紹介しましたが、カマキリも擬態の天才です。ただ、ツノゼミのそれが敵から身を守るための専守防衛が目的なのに対し、カマキリはどちらかと言えば、安心しきって近づいてきた獲物を捕まえる待ち伏せ攻撃のために擬態しているようです。

特にこのハナカマキリは、昆虫が大好きな花とそっくりなので、誘き寄せるには格好の形態をしています。


Top Camouflage: Orchid Mantis - YouTube

 

              🐝    🐝

 カマキリは、ギリシャ語でマンティダエといい、「占い師」「予言者」を意味する言葉だそうです。実際、日本でも雪国には「カマキリが高いところに卵のうを産むと大雪」という言い伝えがあるとか。 雪と運命を共にする北国の人々にとって、この冬にいつからどれだけの雪が降るかは大変大きな関心事です。だからこうした言い伝えが伝承されてきたのでしょうか。

           🐝     🐝     🐝    

 そしてこの言い伝えが正しいかどうかを科学的にデータに基づき明らかにしようとした人も現れました。その人は民間の研究者で、自分の地元だけでなく県内までくまなく卵のうの位置とその年の積雪状況を確認し、相当な因果関係があったことをまとめ、論文にし博士号もとられたそうです。

カマキリが卵のうを産み付けた箇所はかすかな振動があって、その木が地底のシグナルを受け止めて振動して、その地点には積雪がかぶらないことを知っているカマキリが産卵の場所として選択しているのではないかということでした。

本説には専門筋からは科学的な根拠はないとする異論も出ているそうですが、ぜひ双方がさらに真実を明らかにしてもらいたいと思っています。

           🐝    🐝    🐝    🐝

  いずれにせよ、地表面や地中で地球の変動を身体で感じながら生きている虫たちは、我々が感じている以上に地底の動きを瞬時にとらまえて、安全な場所に身をおいたり繁殖したりしているのは間違いないように思います。

以前地中にいるタネが、まわりの環境変化を感じて今発芽するかしないかを判断しているということをご紹介しましたが、動物たちにも、こうした予知分析能力を駆使しているのだと思います。

カマキリたちは何といっても約3億年にわたって、この地球で生き抜いてきたのです。その能力は我々が想像しているよりも遥か上にあるような気がしてなりません。

 

⇩基本は敵への威嚇。でも何ともユーモラスですね。

カマキリダンス、みっけた! - YouTube