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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№113📕砂漠や高地にも広がるカエルの輪

お元気ですか。少年シニアです。

今週より「ド根性ガエル」がドラマでリバイバルしますね。どんな演出になるのか

愉しみです。というわけで今回は、結構人気の「カエル」のお話です。

最古のカエルは三畳紀の前期(約2.5億年前)に登場し、次のジュラ紀にはいって

パンゲア大陸の分裂とともに各地に散って多様化していきました。

 

カエル―水辺の隣人 (中公新書)

カエル―水辺の隣人 (中公新書)

 

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 前回のカメほどでないにせよ、カエルも攻撃力より守備力を強化して生き抜いてきた動物で、その武器は突出した跳躍力です。三畳紀に出現した祖先は今のカエルのように前足より後ろ足が発達はしていませんでした。しかし三畳紀は爬虫類が地球を支配した時代。カエルは身を守るべく跳躍には邪魔な尾を退化させ、後ろ足を強化させていきます。

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 また日本にはいませんが、ヤドクガエルやフキヤガエルといった少しの量で人間をも死に至らしめるという猛毒をもったカエルもいます。これらのカエルは色彩もはっきりとしており、「俺は毒をもっているから喰ったらえらい目にあうぞ」と敵に警告しています。またコノハガエルのように、色も形も木の葉に擬態することで敵から身を守っているものもいます。

 

⇩形もユニークなコノハガエル。 こりゃちょっと見つけるのは大変だ


The Malayan Horned Frog Megophrys Nasuta - YouTube

 

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 またカエルはカメと違って、それなりの攻撃力も身に着けました。

まずは大きな口と瞬時に獲物をとらえる舌。それでハエ・アリ・シロアリなどを平らげます。そしてあの大きな眼。この眼で獲物を素早く見つけて舌を使ってしとめるというのが、カエルの必勝パターンです。

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 種は多く、何と約4400種ものカエルが世界中にいます。これは、1つの種が環境に対して示す適応の生理的限界が狭いからではというのが著者の説で、つまり水と陸の両面に生きるカエルは環境に大きく左右されやすく、種を分化していかないと生き残ることが困難だったのでしょう。その多くは降雨の多い亜熱帯・熱帯に棲息していますが、何と4000㍍を超すヒマラヤ近くや、殆ど雨の降らない砂漠で生きているというカエルもいます。変温動物であり水を必要とする両生類のカエルがどのように凌いでいるのでしょうね。

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 砂漠にいるカエルは地下に身を潜め、地下に含まれる水分を吸収し逆に自らは水分を極力外に出さぬよう尿も水溶液でなく、半分固まった尿酸を排出しています。また皮膚からローソクを溶かしたような液体をだし、それを身体になすりつけることで、水分が皮膚から出ていかないようにしています。そして貴重な雨が砂漠に降ると一斉に砂から飛び出し水たまりで繁殖活動を開始するのです。

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 繁殖活動の激しさはあの鳴き声からもわかるでしょう。種や性別の違いによって鳴き声も違うのですが、どの世界にもうっかり者がいて、雄の上に飛びつく雄がいたり、カエルじゃない生き物に飛びつく者もいるところはご愛嬌。

でも卵を産んだ後も、卵から孵化したオタマジャクシを背にのせて住処に移し、そこでオタマジャクシ用の餌としての卵を産むなど、思った以上にきめ細かい子育てを、雄雌が協力しておこなっているというのには感服しました。

ただ、気になるのは近年カエルの数が減っていること、特に日本の場合、水田の減少や水辺のある環境の減少がカエルの棲息領域を狭めています。

もっとカエルを身近に感じれる環境を広げていきたいものです。