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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№108📕乾燥に対抗した植物の知恵・切り札

 お元気ですか。少年シニアです。

ペルム紀(約2.99〜2.54億年)になって、超大陸パンゲアが形成され乾燥化が進んだ

のは以前もお話した通りです。その中から爬虫類や、哺乳型爬虫類といった乾燥への

耐性のある動物が徐々に勢力を拡大していきました。それでは植物はどうなのか。

 ご心配なく。植物も見事に新たな武器を得て対応していったのです。

新たな武器とは「種子」です。

 

植物化石――5億年の記憶 (INAX BOOKLET)

植物化石――5億年の記憶 (INAX BOOKLET)

 

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 石炭紀(約3.59〜2.99億年前)後期の地層からシダ植物と同じような葉をもちながら、胞子ではなく種子をもつ植物の化石が発見されました。それまで一番繁栄していた植物はシダ類で、こちらは胞子で繁殖します。

胞子による繁殖は水が不可欠なのですが、地球の乾燥化が進む中、水辺の領域は徐々に減少したことでしょう。これに危機感をもつ植物の一部が進化して、種子で繁殖する植物が登場しました。それが裸子植物です。

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 種子とは胚珠が成熟したもので、種皮に覆われているため乾燥に耐えられます。種子の獲得により、裸子植物は水辺を離れて乾燥した内陸部にも進出し、次第にその勢力を拡大、胞子で繁殖するシダ植物の存在を脅かすようになりました。また種子は、休眠して発芽の時期を選択できるという大きな利点があります。

まさに乾燥に耐えるべく殻のある卵を産んで、水辺から内陸部に進出していった爬虫類や哺乳類型爬虫類が、植物では種子という皮をもつ裸子植物にあたるわけです。

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 その中で、ペルム紀の大絶滅もくぐりぬけてたグロッソプテリス」という裸子植物があります。この植物の化石は、南米・アフリカ・インド・オーストラリア・南極と様々なエリアで見つかっていて大きな勢力をもっていたようです。このことから、「グロッソプテリスの化石が発見された大陸は、当時はひとつの大陸として存在していた(ゴンドワナ大陸)」という説を裏付ける強い物証として注目を浴びました。

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 その後、中生代にはいって植物の覇権は、胞子で増えるシダ植物から、種子で増えるソテツやイチョウなどの裸子植物に移っていきます。その背景には、超大陸の形成による乾燥化があったわけですね。

今 森林が気候変動や大陸移動ではなく人類の手によって砂漠化されています。これらがどのように生態系に大きな影響を及ぼしていくのか。知らなければならないこと勉強しなければいけないことは、まだまだあります。