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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№105📕3億年生きるゴキブリは更に進化している

 お元気ですか。少年シニアです。

翅を獲得したことで昆虫は、石炭紀から次第に勢力を拡大したことは以前にも触れま

したが、その主力は、トンボ目・バッタ目と今回ご紹介するゴキブリ目です。

え〜 ゴキブリって昆虫だったの!という声が聞こえてきそうですが、頭・胸・腹の

三部にわかれ胸部に3対の脚をもつ。そうゴキブリはれっきとした昆虫なのです。

そしてゴキブリはシーラカンスオウム貝同様、生きた化石なのです。

ゴキブリ3億年のひみつ―台所にいる「生きた化石」 (ブルーバックス)

ゴキブリ3億年のひみつ―台所にいる「生きた化石」 (ブルーバックス)

 

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 ゴキブリを好きな人は、まずいません。これはダニと双璧でしょう。そしてその境遇も驚くほど似ています。私たちが家屋で目にしているゴキブリは全世界に4000種といわれる中の僅か1㌫に過ぎず、それ以外のものは熱帯雨林の中湿っぽいところで繁栄しています。恐らく3億年前も、沼地のほとりの湿っぽいシダ林の中で、密かにその勢力を拡大させていたのでしょう。

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 ゴキブリの特長は、何といってもその俊敏な動き。もしゴキブリが人間の身体の大きさだとすると何と100㍍5秒という速さだそうです。その速さは昆虫では群を抜いています。これは、バッタやコオロギと異なり3対の脚の長さが平均して発達しているため可能なのだそうです。

まあこの俊敏な動きで部屋の隅々を走り回るため、より嫌われてしまう面もあるのですが・・。しかしこの俊敏さは天敵から逃げる上で、最大の武器と言えるでしょう。

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 あとゴキブリが雑食性であること。にもかかわらず飢餓にも強いこと(他の昆虫が2〜3日食べなければ死ぬのに対して1週間〜10日生き抜く)もそ繁栄の要因になっていると思います。

また、人類が文明社会を築いたこともゴキブリにとって強い追い風になりました。台所を中心に暖かく湿ってゴキブリの大好きな油や小麦がいっぱいあるスペースが登場したからです。これによって熱帯雨林にしか存在しなかった彼らが、幾分寒い地域でも進出が可能になったのです。

実は日本はゴキブリにとって北限の地域と言われているそうですが、実際はロシアの家屋にもゴキブリがいるという話もあります。

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 そしてゴキブリは皮肉にも人間によって更に進化しています。殺虫剤に抵抗性のあるゴキブリが登場しているというのです。3億年ほとんど進化せず原型をとどめていた彼らを、わずか40〜50年の間で人間からの攻撃にそなえるため進化させてしまったのは他ならぬ人間だったのです。

今後もゴキブリと人間との攻防は続くでしょう。しかしこの戦い、もしどちらに賭けるかと問われれば、私は渋々ながらゴキブリの勝ちに賭けるでしょう。