少年シニア 55歳から学ぶ理科

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№89〜99 デボン紀まとめ

お元気ですか。少年シニアです。今回はデボン紀を今一度振り返りまとめとします。

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 デボン紀(約4.16〜3.59億年前)は魚類の時代と言われていますが、逆に言えば、

それまでは、顎の発達していない魚類たちは海の主役ではありませんでした。

イカやオウム貝などの頭足類や、ウミサソリの前で小さくなって生きていたのです。

しかし臥薪嘗胆、魚類は時を得て遂に強い顎を獲得し徐々に攻撃力を向上させていき

ました。まず最初に躍り出たのが、サメの祖先たちと今は絶滅した板皮類。板皮類

にはダンクルオステウスのように8㍍にもなる大型のものもいて、その強力な顎で

海を支配するものもあらわれました。双方の覇権争いは長らく続きましたが、最後は

サメ側の勝利に終わったようで板皮類は絶滅しました。

 

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 こうして海の中での競争が激化する中、これまで魚の中心だった無顎類が、ほぼ

絶滅しました。またカンブリア紀から存在した三葉虫の中には身体に棘を備えて身を

守るものがでてきたり、オウムガイから、より強固な殻をもつアンモナイトが登場し

捕食される側も防御力を向上させ身を守る動きも活発化します。

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 一方、大陸の方でも大きな動きがありました。大陸の移動により大陸同士の衝突が

起き、山脈が誕生し大雨が降ることで大河と肥沃な堆積地が形成されたのです。

肥沃な土壌の形成により、植物も大型化し森林を形成、以前から上陸に成功していた

無脊椎動物が生きやすい環境が整いました。特にサソリの仲間である鋏角類のクモや

ダニの祖先が昆虫に先立ち繁栄しました。

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 さらに大河や湖・池が形成されると、競争の激しくなった海を逃れて淡水領域に進

出するものがあらわれました。その中に鰭に骨をもつ肉鰭類の魚類もいたと思われま

す。彼らは水の中で肺や指など、その後上陸にあたって不可欠な身体構造を獲得して

いました。そして、最終的に人類の登場に結び付く歴史的な一歩(脊椎動物の上陸)

を果たし、その後の両生類の進化に引き継がれていきます。

ただ、これら両生類につながった魚類が、肺魚なのか、シーラカンスなのか、はたま

たそれ以外のものなのかいまだに明らかにはなっていません。

 

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デボン紀は、このように海・大陸の変化のみならず、海から大陸への棲息領域の拡大

という生命の進化・繁栄にとって極めて重要な時代でした。

デボン紀の後期には、地球誕生史上5本の指にはいる生命の大絶滅に至る気候変動に

も遭遇しています。しかしその中でも、生命の進化はとどまることなく、動植物とも

更に多様化する石炭紀へと力強く歩んでいったのでした。

 

次回より、石炭紀ペルム紀という古生代最後の時代を学習します。