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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№99📕 進化の鍵を握る両生類有尾目について

お元気ですか。少年シニアです。

小学校の教科書に掲載されていた井伏鱒二の「山椒魚」は今も記憶に残っています。

山椒魚は悲しんだ」で始まる山椒魚の倦怠と絶望のお話。岩屋にいた山椒魚が自分

の体が大きくなっているのに、2年間じっとしていたため岩屋から出られず「何たる

失策であるか」「あ〜神様 どうして私だけがこんなにやくざな身の上でならなけれ

ばいけないのです」と嘆き、絶望感に苛まれたあげく、腹いせに岩屋に飛び込んでき

た同じ両生類の蛙を監禁してしまい共に衰えていくという何とも切ないお話でした。

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 魚と哺乳類を含む陸生動物をつなぐ両生類は、進化を考えるうえで、極めて重要な存在です。両生類は大きく、尾のある「有尾類」、尾のない「無尾類」、足のない「無足類」の3つに分けられますが、進化の道筋としては、イモリやサンショウウオのような有尾類が、魚類の身体構造を引き継ぎながら水辺近くに棲息していたことでしょう。

そして次第にカエルを代表とする無尾類が尾を捨てて跳躍力を武器に繁栄していきます。中にはアシナシイモリのように足を捨てるものがでますが、あくまでもレアな存在でした。

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イモリはよくヤモリと間違われますが、イモリは、水のある井戸を守る「井守り」。ヤモリは家を守る「家守り」。こう覚えておけば、間違うことはないでしょう。。

 あと有尾類で抜群の人気を誇るのがイモリの近親のウーパールーパーの愛称をもつ「メキシコサラマンダー」。非常に飼育しやすいということもあって、ペットとしても大人気です。ただ、野生種については絶滅が危惧されていますが・・・

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 ウーパールーパーは、両生類の中では極めてユニークな存在です。通常両生類は、蛙に見られるように幼生のときはオタマジャクシとして水中で生きて、その後、蛙となって陸に棲むようになります。ところがウーパールーパーの場合は、変態せず幼生のまま成長し、その後も水中で生きるのです。こうした成長の姿をネオテニー幼形成熟)と言います。だから大人になっても可愛いわけです。

ウーパールーパー以外にも変態せず幼生のまま成長する種も結構いるそうですが、それではなぜ彼らは幼生のまま水の中に棲むのでしょうか。

一説によれば、劣悪な環境にある高地の水中などでは魚類などとの競争や脅威が殆どないため、より安定した水中にいる方が有利として、あえて幼生のまま水の中にいるのではということでした。

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 そして冒頭に登場したオオサンショウオ。その風貌も相まってミステリアスな雰囲気を漂わせていますが、小説にもあるように活動性には乏しいようですが、こと生殖に関しては雄は結構まめで、雌を自分の巣穴にいれると射精後は雌を追い出し自ら幼生を世話するそうです。生息数が少なくなっている彼らは子孫を残すことに、必死なのでしょう。

 

⇩成長していく姿が実に興味深いです。


ウーパールーパー ~産卵から100日間の記録~ - YouTube

 

⇩ こちらの山椒魚は結構フットワークいいですね。


アアク8TV水中映像 ×Goovie 岐阜県のオオサンショウウオ - YouTube