少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№97📕脊椎動物の上陸を後押しした環境について

お元気ですか。少年シニアです。

はじめて月に上陸したときアームストロング船長はこういいました。

「これは一人の人間にとってはささやか一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ」

実はこれ以上の歴史的な一歩が、約3億6千万年前にありました。

我々と同じ脊椎をもち魚を祖先とする或る生き物が、海から陸への第一歩を

踏んだのです。

まさに、これは快挙であり、その後の脊椎動物繁栄の基盤をつくりました。

この快挙なくして我々人類の存立もありえなかったからです。

今回は、この快挙を後押しした地球環境の変化について考えてみます。

 

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 約3億6千年前、地球には2つの大きな大陸、赤道付近にあるローレンシアと最南端にあるゴンドワナが存在していました。そしてこの2つの巨大大陸は長い年月をかけて、徐々に近づいていました。(大陸は今も1年間で数センチ動いています)

この過程で、2つの大陸の間にあった海はどんどん小さくなり、生命が生息するエリアが次第に狭まってきます。また、大陸同士のぶつかり合いによって大陸に山脈ができ、山脈ができることで大雨がふり、その雨が隆起した山を侵食し大河ができます。そして下流には堆積物が積み上がっていきました。

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 おりから動物に先立ち上陸した植物が大地に根を生やすことで土壌は安定し、次第に洪水はおさまり川の流れは穏やかなものになっていったでしょう。こうして淡水領域が出現し魚類も徐々に進出するようになります。

また次第に植物の高木化が進み広大な森林が形成されたことで、大気中に占める二酸化炭素は大幅に減少し、かわって酸素の量は拡大。動物が生きやすい環境が整いました。

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 一方、海の中では顎をもった魚類の登場によって弱肉強食の世界が出現しました。この時代、棘で武装した三葉虫が多くみられるのも、こうした海の中の変化が大きく影響したと思われます。魚類の中には追いやられるように淡水領域に逃げ込むものがいたとしても不思議はないでしょう。

一方魚類が餌としていた無脊椎動物は、豊かな植物相が形成されたことで、魚類に先立ち上陸していました。そのとき淡水域にいた魚類は何を感じていたでしょうか。海にいた無脊椎動物が上陸できたのなら、自分たちだってそれは可能ではないかと思ったのではないでしょうか。

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 いずれにしても、陸の上、海の中 いずれも脊椎動物の上陸を後押しする環境がこの時代に出現し、まさに期は熟したのです。そしてある魚類はそのときをあたかも予測していたかのように、海の中にいる間から上陸に耐えうる身体を着々とつくりあげていました。

この詳しい経緯は次回また。