少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№96📕アンモナイトはイカした奴だ!

 お元気ですか。少年シニアです。

古生物の中で恐竜・三葉虫と並んで人気のあるアンモナイト

こちらもデボン紀(約4億年前)から多様化を進め、白亜紀末(約6500万年前)

に恐竜とともに絶滅するまで約3億年以上にわたって繁栄しました。

この期間の長さは、三葉虫・恐竜も及びません。

アンモナイト学―絶滅生物の知・形・美 (国立科学博物館叢書)

アンモナイト学―絶滅生物の知・形・美 (国立科学博物館叢書)

 

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アンモナイトを知らない人はそういないでしょうが、けっこう誤解あるようです。曰く

アンモナイトは変わった形の石や鉱物である

アンモナイトはカタツムリや貝の仲間である。

実はアンモナイトは、イカ・タコ・オウムガイが属する頭足類の仲間です。アンモナイトの殻の内部には多数の小部屋(気室)で、各気室は1本の細長い有機室の管で貫かれています。この構造はオウムガイと同様で貝類には見られない特徴です。

ただ、殻の中心にある初期室の形がアンモナイトが球状であるのに対し、オウムガイは緩やかな凸状で微妙に違います。それに対しイカは球状の初期室をもつので、アンモナイトは発生学的にはイカに近い生物と言えるでしょう。そしてイカは遊泳能力の強化のためあえて殻を放棄したのに対し、アンモナイトは殻の強化に磨きをかけたのでした

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 アンモニアシルル紀後期にオウムガイ類から分化し、デボン紀にはいると多様化していきます。そしてデボン紀ペルム紀三畳紀の大絶滅の中で種を減らしながらも、恐竜が闊歩する白亜紀まで生き延びたのでした。この長期にわたる生存が、示準化石(時代を明らかにする化石)としての価値も高めました。

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その種数は約1万。白亜紀後期には何と1㍍70㌢もの体長のアンモナイトが存在したこともわかっています。

なお、アンモナイトの名は、頭にらせん状に巻いた角をもつ雄羊に似た太陽神のアモンの名と石を意味するイトが続いてアンモナイトと呼ばれるようになりました。その形状や神秘的な模様も、アンモナイトの神秘性を増幅させたことでしょう。

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 更にアンモナイトの神秘性は、ジュラ紀後期からの異常巻きの出現ともリンクします。それまで左巻きにせよ右巻きにせよ普通に巻かれていた殻だったのが、次第に上下にねじれたような巻き方の異常なものがでてきたのです。この理由は、いまだに明らかになっていません。この異常巻きで有名なのが、ニッポニテスという北海道の地層から出現したアンモナイトです。

北海道の宗谷幌加内〜夕張〜浦河の縦のラインは世界的なアンモナイト化石の出土ゾーンで、約500種のアンモナイトが見つかっています。

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 私は昨年末に池袋で開催されたミネラルショーで直にアンモナイトの化石をみましたが、その形状や色模様の面白さの虜になりました。

アンモニアは単に古生代から中生代を生きた頭足類という以外の何かをもっています。イカは知性ある軟体動物として有名です。そのイカに最も近いとされるアンモナイトも知性と強靭な殻を武器に古生代中生代を生き抜いたのでしょう。

 

⇩昨年のミネラルショーでの展示より。白亜紀の多種多様なアンモナイト

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