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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№94シーラカンスは4億年生きてきた(後編)

お元気ですか。少年シニアです。

今回も引き続き、再び我々の前に姿をあらわしたシーラカンスのお話です。

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 1952年、最初の発見から14年ぶりにシーラカンスコモロ諸島近海で再び発見されると、更なる研究や展示を目的に捕獲運動が加速していきました。1954年には44匹のシーラカンスが捕獲され、シーラカンスの実態もかなり明らかになっていきます。

その過程でシーラカンスの内耳の特徴は魚よりもむしろカエルの耳に近く、血液は両生類や肺魚と同じものであることがわかりました。

こうした事実からシーラカンスは地上の動物界の始祖となるべく水から上がってきた最初の魚に密接に関連していることは間違いありませんでした。

シーラカンスが魚類と両生類をつなぐ重要な存在であることが、さらなる捕獲への欲求につながっていまます。

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 また、捕獲には大金の懸賞金がかけられたため、近辺の漁師たちの懐も豊かにしました。その懸賞金は漁師の5年間の稼ぎに相当したのですから、モチベーションもあがるというものです。

また、金目当の漢方医が、シーラカンスの脊椎に入っている体液を1滴のめば不老不死になれると言って、1滴1000㌦で販売しているなどという風評まで持ち上がるようになりました。

ここにいたってシーラカンスの捕獲はエスカレートの一途を辿りました。

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 そんな中で、生け捕るのではなく自然の中でのシーラカンスの生態を写真やビデオを撮ることに生命を賭ける者があらわれました。ドイツ人のフリッケとシャウアーです。彼らは自前で深海航行艇をつくり、コモロ諸島の海に潜りひたすらシーラカンスが現れるのを待ったのです。

そしてついに1977年初めて優雅に泳ぐシーラカンスの生態が画像に収められました。これを機に更なるシーラカンスの生態が明らかになってきました。予想以上にヒレを巧みに使って俊敏な動きをすることや、逆立ちして尾ひれを左右にふるポーズをすることもわかってきました。

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 フリッケらの働きかけによりワシントン条約による保護活動の機運が高まり、1994年シーラカンスの取引が禁止されるようになります。

そんな中、1998年コモロ諸島から遠く離れたインドネシアの近海で、シーラカンスが発見され、想定以上にシーラカンスが広い領域で生息しているのではないかと考えられるようになりました。シーラカンスは我々の想定を超えて生きる力をもった勇士なのかもしれません。

ただ、最初の発見者であるラティマ女史は、「そろそろシーラカンスをそっとしておいてやる時期に来たのではないか」とコメントしています。

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私も生のシーラカンスを見たいのはやまやまですが、その時は船艇にのって人間がシーラカンスに会いに行くという形で実現できればよいのではないでしょうか。マダガスカル行はいつか実現したい夢であり、その時には、アイアイやワオキツネザルとともにシーラカンスに会うことができれば本望です。

 

 ⇩ 発見者のラティーマや彼女がスミス博士に宛てた手紙 そしてスミス博士 

  コモロ諸島の様子 そして逆立ちしたシーラカンスもアップされています。


Coelacanth Discoveries - YouTube

 

⇩ こちら私が以前「少年シニア55歳から味わう国語」で紹介したシーラカンスと少年の出会いを

  描いた本ですが、結構面白かったです。

シーラカンスとぼくらの冒険 (スプラッシュ・ストーリーズ)

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