少年シニア 55歳から学ぶ理科

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№90📕恐ろしいサメは海の生態系の守護神だった

サメ ?海の王者たち?

サメ ?海の王者たち?

 

 お元気ですか。少年シニアです。

高校生の頃「ジョーズ」という人間を襲う巨大サメの映画をみて、その恐ろしさに慄きました。

まさに海の王者である最強の捕食者サメ。しかし、本書を読んで、ちょっとサメに対する認識が変わりました。デボン紀後期に登場したと言われますが、これだけの大型の生き物がデボン紀以降の4回にわたる大量絶滅のピンチを潜り抜け、今も海の王者として君臨しているのは、大変な偉業と言えるでしょう。

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 まず、その要因としては世界中の様々な海域に棲息していることがあげられます。浅瀬〜深海、高水温〜低水温領域にわたりサメがいるのです。

また、現在8目34科106属491種と、多様化の道を突き進んだのも大きいと思います。エイのような扁平な形をしたカスザメから、口を大きくあげたメガマウスザメ、オタマジャクシのような形のオタマトラザメ、カニのような目がつきでたシュモクザメなど大変面白い形のサメから、あまりサメっぽくないカグラザメ目やツノザメ目、これが正統派のサメと言う感じのホホジロザメやイタチザメ そして最大の大きさを誇る(最長13㍍)ジンベイザメなど多士多彩なサメが存在しています。

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 あと餌も小さな動物プランクトンを中心に捕食するものからアシカやイルカなどの大型哺乳類まで平らげてしまうものまで、こちらもかなり多様。また生殖面も卵生のものから胎生で生むものまでバラエティに富んでいます。

 面白いのは、サメのおちんちんは2つあること。交尾時の雄と雌の立ち位置によって右のムスコを使うか左のムスコを使うかをわけているとのこと。これは水族館で交尾しているサメを見てわかったそうです。

 また、デングヘラザメには、おちんちんがあるのに卵巣があるという何とも不思議な雌が存在したり、ウチワシュモクザメには、メスだけで子供を産むという単為生殖をするものが存在するなど、繁殖面でもかなり多士多彩です。

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 デボン紀後期に登場したグラドドント類のサメは、胸鰭や腹鰭が水平方向に広がっているだけで、安定した泳ぎはできるものの単純な動きしかできませんでした。

ただ、その後、石炭紀から白亜紀の間(3.5億〜6500万年前)に繁栄したヒボドント類は、胸鰭が腕のような形に変化し、ひねったり曲がったりすることができるようになります。

その後、現在のサメのように体が脊柱によって支えられるようになり、さらに遊泳能力がアップすることで、競争相手から優位に立ち今の繁栄を築いてきました。

今サメを脅かす最大の存在は人間でしょう。

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保護が叫ばれているサンゴ礁の維持にはサメの存在が欠かせないという記事を読みました。サメがいなくなるとフエダイが増え、藻を食べるブダイの数が減少する、そのため藻が繁殖し、若いサンゴが藻に圧倒され自然攪乱(台風など)が発生すると、サンゴ礁が回復できなくなるというものでした。

 多様なサメの存在は海の生態系に大きな影響を与える貴重な存在だったのです。

 

⇩水族館だからでしょうが、お姉さんに甘えてなんかほっとします。オナガザメでしょうかね。


人懐こいサメ - YouTube