少年シニア 55歳から学ぶ理科

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№89📕魚類が脊椎動物発展の扉を開けたデボン紀

デボン紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))

デボン紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))

 

 お元気ですか。少年シニアです。

今回から魚類が海洋生態系のトップに躍り出たデボン紀 (約4.16〜3.59億年前)のお話になります。ご存知の通り魚類は我々人類同様、脊椎動物に属します。

つまりデボン紀は、脊椎動物動物の黎明期にもあたる重要な時期とも言えます。

そして、さらにはその魚類の一部が肺をもち、両生類の祖先となって上陸するものが現れてくる、これもデボン紀での重要な出来事なのです。

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 まず海の中で巨大なウミサソリなどに怯えていた魚類の一部から、顎を発達させるものがあらわれてきました。

約5.4億年前のカンブリア紀では眼の誕生が大きな進化をうながしたのに対し、デボン紀では顎の発達が海の生き物の勢力図を大きく変えます。というのも、顎は捕食という攻撃に際し極めて強力な武器(相手を噛み砕く)になるからです。

顎をもつことで魚類の反転攻勢がこのデボン紀からスタートしたのです。

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 現在の魚類では最も大型で海洋系の頂点にたつ軟骨魚類のサメが登場するのも、この頃からです。そして既に今は絶滅しましたが、デボン紀になって急速に勢力を拡大した魚類が、板皮(ばんぴ)類です。本書の表紙を飾っている甲冑魚「ダンクルオステウス」もその仲間で、こちら最大のものでは8㍍近くの大型なものまであったとか。かなりおどろおどろしく見た目も喧嘩が強そうですから、サメともいい勝負をしたでしょう。

当然サメと強力な競合関係にあったようですが、サメが現在に到るまで繁栄したのに対し、板皮類はデボン紀末で絶滅してしまいます。何が運命をわけたのでしょうか。

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 また強力な顎をもつ魚類の勢力拡大は、顎のない無顎類の魚類を絶滅に導きます。顎のある魚の格好の餌になってしまったのでしょう。現在無顎類で生き延びているのは、ヌタウナギ類とヤツメウナギ類のみということです。

 更にこうした海での喰う喰われるの激しさの一端をしめすのが、喰われる側の代表ともいえる三葉虫の形状変化です。

表面を棘で覆った武装した三葉虫がこのデボン紀から急激に数を増やしていったことが化石から明らかになっています。武装しないものは生存が厳しかったのでしょう。

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 海の中での生存競争は、まさに激烈さを極めたのでしょう。その中から海での競争を避け、淡水領域から上陸していった魚がデボン紀末に現れてきます。

これが、その後の両生類への進化につながり、爬虫類・鳥類・哺乳類への流れを形成していくことになります。

まさに海の中でのドラマが、無脊椎動物のみならず脊椎動物の上陸へとつながっていくわけでデボン紀はそういう意味で、地球の生き物にとって大きなターニングポイントの時期だったと言えるでしょう。

 

⇩ CG画像??


古代の化け物ダンクルオステウス(Dunkleosteus) - YouTube