少年シニア 55歳から学ぶ理科

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№88📕オルドビス・シルル紀まとめ

 

生きもの上陸大作戦 (PHPサイエンス・ワールド新書)

生きもの上陸大作戦 (PHPサイエンス・ワールド新書)

 

 お元気ですか。少年シニアです。

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 これまで、オルドビス紀シルル紀(約4.9〜4.16億年前) に関連した生き物の話をしてきたのですが、この時代を一言でいうなら「生き物が上陸して、その生存エリアを拡大した時代」ということになると思います。

まず、海にあってはカンブリア紀に現れたアノマロカリスをはじめとする節足動物が忽然と姿を消し、オルドビス紀にはいるとタコやイカなどの頭足類が海を支配するようになります。しかし、シルル紀にはいると、やがてその座は、鋏角類のうみさそりに追われていきます。海の中で主役交代のドラマが起きていたわけです。

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 実は、オルドビズ紀からシルル紀にはいる約4.5億年前に、種の85%が絶滅したと言われる大量絶滅が発生します。その頃地球は氷河期に突入し、大陸氷床が発達します。これにより海水準は、100〜150㍍ほど下がり、海は浅瀬や浜となり、そのことで三葉虫や腹足類、造礁サンゴの多くが死に絶滅に到ったと言われています。恐らくこのような海の環境変化が、生き物の上陸を後押ししたのでしょう。藻類などの中から主に緑色藻類が上陸しだしたのは、以前の回でもご紹介した通りです。

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 ただ、この大量絶滅の原因は、正直まだはっきりとはしていません。隕石や彗星落下説やガンマーバースト説を唱える人もいます。ただ、いずれにしても生物の陸への移動は、海の中、そして陸の上の状況の変動が後押ししたのは間違いないでしょう。

 植物が上陸したことで、陸に酸素が徐々に蓄積されオゾン層が形成されることで、紫外線からの脅威が減少しました。その後押しもあって、海にいた環形動物や、甲殻類などの一部が陸に進出していきます。そして更に、それらの動物を追って、一部の魚類が海から淡水領域に棲息領域を拡大し、やがて足をもって上陸を果たすものがあらわれてきますが、こちらはまだオルドビス・シルル紀ではみられず次のデボン紀以降まで待たなければなりません。

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 次回から、魚類の時代と言われるデボン紀(約4.16〜3.59億年前)のお話になります。それまでは、イカやタコの頭足類や、ウミサソリに怯えながら、細々と生きていた魚類がどのような経緯で海を支配するようになっていくか興味深いところです。