少年シニア 55歳から学ぶ理科

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№87📕自己主張せず すべき事をするミミズの凄み

あなたの知らないミミズのはなし

あなたの知らないミミズのはなし

 

 お元気ですか。少年シニアです。

今回も最初に海から上陸した有力候補の動物のお話です。はいミミズさんです。

ナメクジに続いて、ミミズ〜。気持ち悪いなんていわないでください。本当に

謙虚でいい奴なんですから。

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 ミミズの上陸の軌跡は化石として米国ケンタッキー州オルドビス紀(約4.9〜4.4億年前) の地層から発見されています。ミミズは一緒に打ち上げられた海藻の中に潜り込み、日光や乾きを避けてゴカイから進化し、生き延びる道を選びました。そして長い期間をかけ土をつくり、いつしかその土の中で暮らし始めます。その頃には、ゴカイのような足はなくなっていました。土の中で歩き回る必要性がなくなったからでしょう。

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 足のないミミズですが、他にも骨はない、目はない、耳はない、肺もないのないないづくしです。それでは、どのように呼吸をしているのか?

表面の皮膚を通して体の中に酸素を直接おくり炭酸ガスを排出しているのです。実はミミズは人間同様、赤い血を出します。本来無脊椎動物の血は青い血が通常なのですが、ミミズの血液にはエリスロクルオリンというヘモクロビン以上に酸素と結びつきやすい物質があるので、土の中という酸素が少ない場所でも呼吸ができるのです。

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 ミミズは、土の中にある植物の破片や死んで腐った動物を分解して、大量のウンチを出します。その大半は土ですが、ウンチになることでほどよくほぐれて他の生物が暮らしやすい豊かな土壌にしていきます。

これを知っていたクレオパトラ7世(紀元前70〜30年)は、ミミズを国外に持ち出すことを禁じ、全領民にミミズを神聖な動物として崇め保護したと言います。ナイル川の肥沃な土壌の裏には、ミミズの存在が欠かせないのでした。

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 そしてミミズの体は、水分を除くと5〜7割がタンパク質という高タンパク。昆虫や小動物 魚がこれをほっておくわけがありません。まさに貴重な栄養源として多くの生命を支えているのがミミズ。もしミミズが此の世から消えたら、生態系は大きく変わり様々な問題が発生するでしょう。

その他にもミミズの再生能力を研究して新薬の開発が進むなど、更に生命への貢献領域を拡大しようとしています。分解者だけでなく栄養源にもなり、生き物の治療にも役立つ、まさにミミズは生態系のスーパーヒーローと言って過言ではありません

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 棲息場所は、砂漠や南極以外の至る所。3000〜13000もの種がいて、大きさ1㍉のものから6〜7㍍(巨大ヘビ並)のものまでいるとのことで、実に多種多様なミミズが生きてます。多様なミミズが多様な生態系を支える。もうここまで知れば、ミミズを毛嫌いする気持ちは、かなり薄れるのではないでしょうか。

 

⇩美しいミミズとして有名なシーボルトミミズ。体も35㌢程で大きい、


シーボルトミミズの山下り - YouTube