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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№86📕高3の娘が扉を開けたナメクジの世界

【使用教材】

ゲッチョ先生のナメクジ探検記

ゲッチョ先生のナメクジ探検記

 

 お元気ですか。少年シニアです。

今回は前々回にシダの扉をあけてくれたゲッチョ先生こと盛口氏のナメクジ編です。と言っても、実はナメクジの扉を開けたのは盛口氏ではなく、髙3生のアズサです。

自称生き物屋の盛口氏が唯一苦手としていたのがナメクジでしたが、このアズサとの出会いによって、彼もナメクジの虜になってしまうのです。

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 海にいた巻貝が上陸し肺を生み出してカタツムリやナメクジに進化していったというのは、特に違和感は感じません。ただ、カタツムリとナメクジの関連性がよくわかっていませんでした。

実は、そのことについて知識があやふやなのは私に限らず、どうもナメクジはカタツムリが何らかの形で殻から出てしまったものと理解している人が多いようです。

カタツムリの殻を拾った子供が近くにナメクジがいたことを思い出し、自分が殻を奪ったのでナメクジを困らせたのではないかと心配する例(これをナメクジ=ヤドカリ説と言うらしい)をとりあげていましたが,進化の過程の中で殻を退化させたカタツムリがナメクジなので種としては別物です。

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 ただ、最初は殻があったご先祖様が、何故殻をもたないという選拓をしたのか。殻はもともと防御力を強化する中で発達させていたわけですが、上陸すれば、更に未知の敵にいのちを狙われるリスクがある、むしろ殻を強化すべきなのでは・・・とも思えるのです。

行動の身軽さや機敏さの強化を優先するため、重さが邪魔になる殻を放棄したのではないか、また殻を形成・維持することにエネルギーをとられたくないと判断したのではないかなどという説があるようですが・・・

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 冒頭で触れたように、著者がナメクジの扉を開けたのは、高3生のアスカという娘で、アスカが氏が教鞭をとる沖縄・那覇フリースクールに入学したことがきっかけとなります。彼女は体験入学時に、ナメクジに対する愛をとうとうと打訴え、イボイボナメクジをぜひ探してイボ吉と名付けたいと著者に訴えます。

著者はその熱意にほだされ、虫好きの友人のスギモト君も連れて、沖縄北部のヤンバルと呼ばれる森林地帯へ向かいます。当初はそう簡単には見つからないだろうと思っていたのですが、意外とあっさりアスカが見つけてしまいます。

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 ここから著者のイボイボ探しと研究活動が始まります。西表島宮古島与那国島 奄美大島はては八丈島まで、様々なイボイボを捕獲しては、東大のナメクジ研究者のウエシマ先生に実物を送っては、知見を得ました。このあたり、一度火のついた研究者の行動力や好奇心は凄いなと感心します。

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 ナメクジは、寿命は1〜数年程度、夜行性でビールや、バナナ、ニンジンジュース、砂糖などの糖分をそばにおくと、自ら近づいてくるそうです。糖分が好みなのでしょう。なお、ナメクジに塩をかけると消えてしまうとよく言われますが、塩分濃度の濃い体の外へ体液のうちの水分が吸い出されるため小さくなるというのが、本当のところだそうです。でも、生き物ですから、そっとしておいてやりましょうね。

 

 

奄美大島の巨大ナメクジ(ひとさし指くらいの大きさとか)


'09.6.20 きのこ食べる巨大ナメクジ - YouTube