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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№83📕クマムシをみて皆笑顔になろう

クマムシ?!?小さな怪物 (岩波科学ライブラリー)  【使用教材】クマムシ?! 著者 鈴木 忠 2006年8月刊 岩波書店

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お元気ですか。少年シニアです。今回はクマムシのお話です。

と言っても「あったかいんだから〜」のお笑いのクマムシではありません。

地上最強といわれる微小生物のクマムシのお話です。

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 名前にムシとついていますが、ムシの仲間ではなく「緩歩動物門」に属します。

ちなみに我々、ヒトは「脊索動物門」で、それは、魚類、爬虫類、両生類、鳥類、哺乳類すべてを網羅しています。

それに較べ緩歩動物門は、クマムシのみでして、これだけを見ても如何にクマムシにオリジナリティーがあるかがわかりますね。ゆっくり歩くクマムシだけのために、一つの門が用意されたわけですから。

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 前回、クマムシは苔の中を住処としている話をしましたが、著者の鈴木氏も大学の研究室で苔に潜む微小動物(ワムシや線虫)を調べているときにクマムシを見つけ、顕微鏡でその愛らしい姿を見た瞬間、その魅力に憑りつかれてしまったようです。

体長は0.1㍉〜0.8㍉。四対の肢と五つの体節性をもちます。ワムシや線虫などを餌にしている肉食のクマムシもいて、その愛らしい姿からは想像できないほどの凄さで、餌にくらいつくようです。

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 苔同様、いやそれ以上に、その生息領域は広く、苔の中のみならず木々の間や土壌の中、池や深海の堆積物、砂浜やフジツボの中、ヒマラヤ山脈から南極までありとあらゆる所で生きているというのですから、驚きです。

また、水分がなくなると、下手な抵抗はせず、自ら乾燥して休眠状態になるべく、樽のような形になる(乾眠と言います)。これは苔と同じですね。

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 クマムシには120年伝説というのがあって、これがどうも地上最強生物のきっかけになったようです。120年前の苔の標本の中に樽になったクマムシが相当数見つかり、それに水を浸したところ、たった一匹の肢が震えるように反応したというのです。蘇生したわけではないのですが、話がどんどんふくらんで120年死んでいたものが生き返ったという伝説になったんですね。(正式な記録として、7年間乾眠していたクマムシが蘇生した事実はあるとのこと)

ただ、上は120度 下は―270度の低温。1000気圧という高圧や相当強い紫外線でも耐える力があることは実証されているようですので、クマムシがとんでもなく凄い動物であることは間違いありません。

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  なお、こんな微小なクマムシですが、3種類の化石がみつかっているそうです。そのうち2種類は9000万年前の白亜紀の地層からですが、残り1種類は何と約5億年前のカンブリア紀の地層から出没したといいます。

ひょっとしたら苔の上陸を受けて最初に上陸した動物は、クマムシかもしれません。これだけ苔が好きなクマムシですから、苔を追っかけていかないわけがないと思います。いや、ぜひそうあってほしい!と思います。

 

⇩ クマムシかわいいです。樽になるところ、また戻るところも愛おしいです


たるに変身 クマムシ Water Bear - YouTube