少年シニア 55歳から学ぶ理科

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№76📕イカに負けぬ頭脳と武器で生き抜くタコの矜持

 

 日本のタコ学使用教材】日本のタコ学 編著者 奥谷喬司 2013年6月刊東海大学出版

 

 お元気ですか。少年シニアです。

 イカの次はやっぱりタコですよね。というわけで、今回はタコの生態のお話です。

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 イカに劣らず巨大な脳をもち、学習・記憶能力に優れているのがタコ。本書でも一章を割いてタコの知脳について記されています。例えば、異なる図形の板を用意して

①攻撃すると電気ショック(罰)を与えるもの

②攻撃しても罰も報酬もないもの

③攻撃すると、好物の蟹(報酬)が得られるもの

の3パターンにすると、繰り返すうちに学習して、③の板だけを攻撃するようになるそうです。図形をきっちりと認識しているということですね。

タコの吸盤は、ものにくっつくだけでなく物の形を識別します。何といっても、マダコ8本の腕の吸盤は2億8千万個の感覚細胞でできているそうですから。

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 イカと異なる点としては、イカと比べると社会性はあまりなく、他者と連携して行動するということは少ないようです。またイカと比べて種の数は少なく、多様性という点ではイカに軍配があがります。

寿命はイカ同様1年程度ですが、最も身体の大きい種であるミズダコ(腕を左右に広げると約3㍍、体重約30㌔)は、3〜4年ほど生きるとされています。

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 タコの雌は、複数の雄と交接し精子を体内に貯蔵し産卵の時を待ちます。孵化するまでは、雌は飲まず食わずで卵を保護します。

マダコなどは1度で10〜20万粒の卵を産むそうです。大半が他の生き物の餌になってしまう運命なので、とにかく多く生んで種を少しでも継続するという戦略です。

赤ちゃんダコはイカ同様、変態せずミニタコが海中を浮遊することになります。そして幸運にも生き延びたものが、また親になって、生命をつないでいきます。

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 タコの得意技は何といっても擬態です。中にはウミヘビやイソギンチャク、はては有毒性のあるカレイなどに擬態して敵から身を守るものもいます。(ミミックオクトパス)

腕を器用に使って海底を這ったり歩いたりするような動きもできるので、様々なものに擬態することができるんですね。 

イカ同様、身動きを軽くするために殻をとったので、様々な得意技・離れ業を身に着けなければ、この厳しい海底の生活では生きてはいけなかったのでしょう。

 

私はタコ焼き(特に明石焼き)が大好きなのですが、タコのその生きざまに敬意をはらいながら、これからもありがたく頂戴したいと思っています。   

 

様々なタコの様々な動きがとても楽しい動画です。


True Facts About The Octopus - YouTube

 

 こちらは蓋を認識して空け方を学習した上で、冷静に蓋をあけるタコの様子です。


タコのすごい能力!- The terrible ability of the octopus! - YouTube