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少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№75📕イカは独立心のあるスーパー生徒

 

イカの心を探る―知の世界に生きる海の霊長類 (NHKブックス No.1180)  【使用教材】イカの心を探る 著者:池田譲 2011年6月刊 NHKブックス

 

 お元気ですか。少年シニアです。

                                                   くコ:彡

 本日は頭足類の代表といわれ、日本人が大好きなイカについてのお話です。データによれば、世界でイカの漁獲高は150万㌧だそうですが、実にその半分を日本が消費しています。(タコに至っては、3分の2が日本)

イカ・タコという頭足類を食べることが大好きなのが、我々日本人なのです。

しかし、一方我々はイカやタコのことをどれだけ知っているでしょうか。実は私も、本書を読んで初めて知ったことが多々ありました。

               くコ:彡      くコ:彡

 まず一番に驚いたのは、巨大脳の存在と優れた記憶学習能力です。

著者はイカの体重あたりの脳の重量比率が、魚類や爬虫類をはるかに凌ぎ、鳥類・哺乳類に肉薄していることを指摘するとともに、研究室での様々な実験を通して、イカの記憶・学習能力が並みはずれていることを記しています。

例えば、自己認知能力を試すために水槽に鏡をおいておくと、非常に関心をしめし、接近してくるらしいのですが、面白いことに、イカの個体に塗料で印をつけてやると、印をつけないときよりも鏡に近づく行動をとるというのです。

こうした鏡に写る姿を自分であると認知する能力をもつ動物は、類人猿やイルカなど知的能力に長けたものだけに認められるもので、もしイカが、鏡に写った自己を認知しているとしたら、その知性の高さが証明されたことになります。

                                             くコ:彡   くコ:彡   くコ:彡

 また、イカは種にもよりますが高い社会性を有しています。例えば群れで行動するアオリイカには、序列があって隊列の組み方も、ちゃん役割分担があって、配置されている可能性があるそうです。

そして何よりも驚いたのは、イカの寿命が種に拘らず1年程度ということでした。

雌は産卵が終わると死に、雄もほどなく死ぬのです。つまりイカの子供たちは、親の存在を見ることなく、また親から学ぶこともなく生き抜かなければならないのです。

知能の優れた哺乳類の大半は、親の行動を通して学習し生き抜く力を身につけていくことを考えると、親に育てられないイカがどのようにその力を身につけているのか、非常に興味のあるところです。

           くコ:彡   くコ:彡   くコ:彡   くコ:彡

 著者は、まだ幼いイカは先輩イカの様子を観察し学習しているのではないかという説を提示していますが、もしそうだとすると、ある面での相互ネットワークを構築し社会を形成していることを更に裏付けたことになるでしょう。

その奇妙な外見からツッパリでどうしょうもない奴だと思っていたら、実は学年で一番成績のいいスーパー生徒だった。それがイカであると著者は記していますが、言い得て妙だと思いました。

 

イカは生まれたあと変態せず、いきなり独立したイカとして厳しい世に出ていきます。


イカの赤ちゃん誕生の瞬間 - Happy birthday to Cuttlefishes - YouTube

 

イカの中でも社会性が高いと言われるアオリイカの生態が興味深いです


アオリイカ いろんな生態シーン 2010.05.17 - YouTube