少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№73📕生物多様化の基盤となった5〜4億年前の地球

オルドビス紀・シルル紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))

 【使用教材】オルドビス紀シルル紀の生物 著者:土屋 健 2013年12月刊 技術評論社

 

 お元気ですか。少年シニアです。

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 さて今回から約5億年前〜約4億年前の地球の生き物についてのお話になります。

厳密な時代区分で言えば

  オルドビス紀 ➡ 約4.9億年前〜約4.4億年前

  シルル紀   ➡ 約4.4億年前〜約4.2億年前   のお話です。

この時代を一言でいうなら、「生命の多様化の再構築」、「生き物の陸上進出」という現在にもつながる身体構造上の進化及び生息領域の拡大の礎ができた時代と言えます。

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 カンブリア紀で生命の大爆発があったものの、謎の悲運多数死事件によって、この時代に栄えた多くの生き物が絶滅したことは、これまで述べてきた通りです。

ただ、生き物はそう易々とはくたばらないようで、一時はカンブリア紀末に絶滅したと言われたアノマロカリスが、その後も細々と生きていたということが、オルドビズ紀前期の地層から出現した化石などの発掘によって明らかになりました。(アノマロカリス類らしき化石は、その1億年後のデボン紀の地層からも発見されましたが、これはまだ真偽は明らかになっていない模様です)

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 ただ、そうは言っても、生物の勢力図が変化したのは間違いなく、大型捕食者がほぼ絶滅に近い状態になったことで、様々な種の生物が己の繁栄を目指して凌ぎを削ったと思われます。

その中で、頭ひとつリードしたのが、タコやイカ・オウムガイなどの祖先にあたる頭足類です。その中にはカメロケリスといった体長11㍍の巨大生物も存在していた模様です。

そして密かに、頭足類から王者の座を狙っていたのが、ウミサソリたちです。その全盛期は、オルドビス紀ではなく次のシルル紀になるのですが、それでも体長が50㌢もあるものもいたようです。

実はこの時期は脊椎動物の元祖である魚類の黎明期でもあり、遊泳に有利な水の抵抗を減少させる鱗をもったものが現れてきますが、その体長は20㌢前後で遠く、ウミサソリには遠く及びません。

この時期の魚類たちは、ウミサソリの脅威に怯えながら生きていたのです。

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 また、オルドビス紀にはいって、コケムシや 海綿、ウミユリ、床板サンゴといった生き物によってサンゴ礁が形成されたのが、生き物の多様化の基盤をつくったと言われています。サンゴ礁の重要性については、改めて強調するまでもないでしょう。

なお、古生代のスター三葉虫の形態的な多様性についても、オルドビス紀の後期には最高潮を迎えたようで、本体よりも長い棘をもつものや、カタツムリのような長い眼軸をもったものがあらわれています。

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 さらには植物の上陸がオルドビス期からはじまります。それはゼニゴケの仲間だったのではないかと言われています。恐らく水辺に棲息していたのでしょう。

そして、それら植物を追って一部の生物(多足類?)が次第に上陸を開始します。

順調に生物は棲息領域を広げつつあるように見えました。

しかし世の中そう甘くはありません。オルドビス紀末(約4.4億年前)地球史上二番目の大絶滅が発生するのですが、そのお話はまた後日。