少年シニア 55歳から学ぶ理科

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【番外編】恐るべきイソギンチャク

 

イソギンチャクガイドブック 

【使用教材】イソギンチャクガイドブック 著者 内田紘己 写真 楚山勇 2001年刊 TBSブリタニカ

                                     

今年最後は、イソギンチャクで締めたいと思います。

イソギンチャクは、クラゲ同様、刺胞動物門に属し、多細胞生物が発展する初期

の段階から、海中の住人として大きな位置をしめていたと思われます。

またクラゲ同様、実に多くの種に枝分かれ進化しています。

本書にはそんな多様なイソギンチャクやその親戚(スナギンチャクなど)も、

素晴らしい写真で紹介されています。

 

 イソギンチャクといえば、クマノミとの共生が有名ですね。

本来イソギンチャクの触手には、防御や獲物を捕獲するための毒があるのですが

共生関係をもつクマノミは、この触手に触れても特に問題なく生きていけます。

イソギンチャクは、クマノミの隠れ場所を提供し、触手の毒でクマノミを襲う

生物をブロックします。逆にクマノミはイソギンチャクを狙うものたちを

追い払います。お互いが各々の用心棒になるわけですね。

           

またヤドカリとの共生では、ヤドカリがイソギンチャクに餌を与え、その見返りに

イソギンチャクが自分の分泌したクチクラで貝殻を拡張してやるそうです。

そうするとヤドカリは貝殻を変える必要がないわけです。

また不安定な足場としての利用や移動手段として、ヤドカリや巻貝やカニに

くっつくイソギンチャクが結構いるのです。

イソギンチャクは、中々したたたかなのです。

 

あと、本来イソギンチャクは動かない生物ですが、種によっては自ら泳ぐ

「オヨギイソギンチャク類」や「チギレイソギンチャク」なども存在するのです。

泳いでいる姿は、まさにクラゲでこうしてみると、クラゲとイソギンチャクが

同じ刺胞動物の親戚同士ということがよくわかります。

 

食欲も実に旺盛です。結構大きな魚や甲殻類なども、その触手でしめあげ

毒を注入してじっくり味わっている模様です。

 こちら⇩の動画、かなり生々しいのですがアップしてみました。

 


イソギンチャクがエビを捕食 PREYING-Sea Anemone - YouTube

 

 

さて年明けの次回からは、いよいよ生命の大爆発と呼ばれるカンブリア紀

について話を展開していきたいと思います。

今年度は、これにて終了。読んでくださった方々に只々感謝いたします。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。<(_ _)>