少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№55📕盟友ミトコンドリアについて

NHKサイエンスZERO ミトコンドリアの新常識 (NHKサイエンスZERO)

【使用教材】ミトコンドリアの新常識 編者 NHKサイエンスZERO取材班 2011年4月刊 NHK出版

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 動植物の細胞には必ず存在する細胞小器官のミトコンドリア。その祖先は、何とバクテリアだったと言われています。古細菌と出くわしたその祖先は、何と古細菌の身体の中に入り込み共生するようになりました。

その名残りがミトコンドリア内にあるDNAです。しかし核の中に存在するDNAに較べるとその数は、1〜2千分の1にしかすぎません。そこで、ミトコンドリアは遺伝子情報の詰まっているDNAは核に任せ、自らは酸素と栄養素を取り込み、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーに変換する機能を専ら担当して自分の存在意義を高らかに主張しました。土日なく1日24時間エネルギーを生み出すべく働いてくれているミトコンドリアに我々は枕を向けて寝ることはできないのです。

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 このようにミトコンドリアが生命の維持活動に大きな影響を及ぼしていることが近々の研究で明らかになってきました。教科書に掲載されているミトコンドリアの図は、非常に地味にポツンとした佇まいで描かれていますが、実際は糸状になってかなり激しく絡み合ってついたり離れたりしているそうです。

ミトコンドリアはエネルギーを作り出すときに吐き出される活性酸素によってかなりのダメージを受けるのですが、傷ついたミトコンドリアは、他の健康なミトコンドリアにくっつくことでダメージからの回復をはかっているのです。

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 ミトコンドリアは平均すると1細胞に数十程度の数が存在していますが、厳密に言うと、エネルギーを使う心臓や骨格筋に多く存在すると言います。そして細胞の死であるアポトーシスミトコンドリアがそれを誘導する物質によって実施されているようなのです。最近、癌や糖尿病やアルツハイマー病なども体内のミトコンドリアの減少や劣化によって生じていると言われており、ミトコンドリアへの理解が益々重要になっていると言っても過言ではないでしょう。

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 それでは、ミトコンドリアの劣化や減少をどのように防止すればよいのでしょうか。それは活性酸素を如何に抑制させるかが鍵となります。こちら本書からピックアップしてみます。

 

・ゆっくり食べること。

 早食いはエネルギーの変換時に高い電圧がかかるためミトコンドリアは疲れ切って       

 しまって劣化します。ゆっくり食べることで活性酸素の抑制をはかり、ミトコンド

 リアの劣化を防止することになります。

・筋肉を鍛える

 筋肉には多くのミトコンドリアが存在します。激しい運動は控え、徐々に運動量を

 増やして筋肉をつけていきます。焦りは禁物。

・寒さを感じさせる。

 寒さを感じると体温を上げるためにエネルギーが必要と判断し、ミトコンドリア

 増やせという指示が出ます。寒さの目安は温度12度を10分間とか。

 

 さあ 今からでも遅くはありません。体内のミトコンドリアに思い託し、その増加と劣化の阻止にむけ日々精進いたしましょう。