少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№32📕地球のルーツを見て歩く愉しみについて

地球ウォッチング―地球の成り立ち見て歩き   【使用教材】地球ウォッチング 著者 古儀君男 2013年11月刊 新日本出版社

                   

 このような本を待望していました。というか出来れば10年後くらいに私がこんな本を出したいと思っていました。地球の成り立ちに関連する場所を訪問し、海外旅行も楽しんでしまうというコンセプト。素晴らしいと思います。本書を執筆した古儀氏は高校教師。大学では地質学を専攻されておられますので、単なる海外旅行ではなくご自分の研究・研鑽もかねるという面もあるのでしょうが、地球人である以上、誰もがこんな旅行を体験してみることは、とても意義深いと思います。

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 本書では24箇所 地球の成り立ちや組成について関連のある場所をピックアップし解説と旅行記が示しています。一例をあげると

 イエローナイフ(カナダ)→地球最古の岩石が発見された場所

 西オーストラリア → 鉄と酸素の起源をとどめる場所

 バージェス(カナダ)→ カンブリア紀の生物の化石が発見された場所

 オマーン → 地球内部のモホ面(地殻とマントルの境界)が露出している場所

 ユカタン半島(メキシコ) → 恐竜を絶滅させたと言われる隕石の落下場所

 ガラバゴス諸島(エクアドル) → ダーウインの進化論を産んだ場所

 スマトラ島トバ湖(インドネシア)→ 人類絶滅の危機に陥れた巨大火山がある場所

 アイスランド → 地上で見ることができるプレートが誕生する場所

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 本書でありがたいのは、その場所に到るまでの道筋や見どころなどが示されているところです。オプショナルツアー等を紹介する箇所もあるのですが、料金が示されていたり、ガイドとのやりとり等も具体的に書かれているので、自分が行ってみたいと思ったときに大変に参考になると思います。

もちろん専門家としての解説も、普段高校生に教えておられたこともあるのでしょうがすっと頭にはいってきます。「ニュージーランドの現在の生態系は西洋からもちこまれた動植物が主になってしまっている」ことや「東アフリカの大地溝体は、地下のホットプルームが送り出したもので、いまでも一年で5㍉の割合で大地を引き裂いている」ことなど知らなかったことが、ばんばん出てきて大変興味深かったです。

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 古儀氏ほどでないにせよ、私もこれから地球の歴史をかいまみれる場所に行ってみたいと思っています。本書で取り上げられた場所のみならず、独自の生態系を築いた「マダガスカル」。昔は青々とした緑があったと言われる「グリーンランド」。隕石の宝庫と言われる「南極大陸」。日本では、固有の生態系をもつ「小笠原諸島」や「屋久島」など死ぬまでに行ってみたい場所は数々あります。当然ながら自分は知らないことだらけ、見たことがないものだらけ。だからこそ死ぬまで面白い。そう思います。