少年シニア 55歳から学ぶ理科

生命のルーツを知ることは自分を知ること。生命の不思議で人生ワクワク致しましょう!

№11🚀宇宙博はおいしい (実績展示編)

  7月19日から幕張メッセで開催されている「宇宙博2014」に行ってきました。結論から言うと、とてもおいしかったです。私が尊敬している荒俣宏さんの新刊「喰らう読書術」によれば、読書は毎日欠かすことができないという意味において食事と同等の価値があるので、本は読むというより喰らうものだそうです。宇宙のことは、今後の私にとって必須アミノ酸のようなものなので、宇宙博へも喰らいつくほどの意気込みで出かけました。その結果、予想以上においしかったわけですが、一番おいしかったものは、こちらです。

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 2012年8月から今も火星で任務を続けている「キュリオシティ」の実物大のモデルです。想像以上にでかいというのが第一印象。そしてカッコイイ!また名前がいい。キュリオシティとは日本語で「好奇心」を意味します。

実は火星には、もう一台2004年1月からけなげに任務にあたっている「オポチュ二ティ」という大先輩がいるのですが、当然ながらキュリオシティの方が性能もよく、大先輩より10倍の科学探査機器を搭載し、広範囲を探索する能力をもっているとのこと。 でもだからと言って先輩のオポチュ二ティへの敬意は忘れぬようお願いしたいものです。火星に生命維持の可能性があるかないか、朗報を期待しましょう。

光があれば影があるのは世の常。こちらは残念ながら火星の軌道にのれなかった日本の火星探査機「のぞみ」の模型です。

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 「のぞみ」は残念ながら様々なトラブルが重なり火星軌道への投入を断念しましたが、その失敗から得たことや極限状況での通信ノウハウは、その後の小惑星探査機「はやぶさ」に活かされることになります。「のぞみ」あっての「はやぶさ」と言えるでしょう。

あとこんな写真の展示がありました。

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 日本初の宇宙空間観測所起工式の当時の風景です。何とも郷愁を感じますが、これが現在の鹿児島内之浦の最新鋭の観測所につながっていくと思うと、知の蓄積さの重要性と先人の先見性に敬服します。

そしてこのど迫力の展示が、四半世紀にわたり宇宙開発に多大な貢献したスペースシャトルアトランティス」です。(下の写真)

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 有人宇宙船スペースシャトルは2011年7月の飛行をもって30年間の任務を終えますがそのとりを務めたのがこのアトランティスです(初飛行は1985年)。金星探査機マゼランや木星探査機ガリレオの放出という実績がありますが、何といっても特筆すべきは、ロシアの宇宙ステーション「ミール」との7回にわたるドッキングでしょう。ミールというのはロシア語で平和という意味だそうですが、米ソ冷戦の時代を生きた私にとっては隔世の感があります。またあの宇宙望遠鏡ハッブルの最後のサービスミッション(これでハッブルは2014年まで稼働可能になった)もアトランティスの実績です。こんな凄いアトランテイス(前胴体 実物モデル)を見るだけでなく上ってコックピットからの眺めを体感することができるのも素敵です。

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 さて先ほど「のぞみ」の失敗について触れましたが、実は宇宙飛行は失敗と挫折の歴史でもあることをこの宇宙博で実感しました。月面探査機「アポロ13号」しかりスペースシャトルの「チャレンジャー」しかり。宇宙飛行士のコーナーでも命を落とした多くの飛行士の紹介がされていました。多くの失敗からの学びと尊い犠牲の中で今の栄光があることを忘れてはならないと改めて感じました。

次回後編では、未来の宇宙のコーナーを中心に所感を述べたいと思います。